長田組ブログ

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鉄骨の材料「SS(一般構造用圧延鋼材)」とは一体どんな鉄骨材か?

みなさんは、鉄骨の材料で「SS(一般構造用圧延鋼材)」というものをご存じでしょうか?

「SS(一般構造用圧延鋼材)」とは、鉄骨造の建物に使われている鉄骨材です。

では「SS(一般構造用圧延鋼材)」とは、一体どんな特徴がある鉄骨材なのでしょうか。

今回は 鉄骨の材料「SS(一般構造用圧延鋼材)」とは一体どんな鉄骨材か? について詳しくご紹介します。

「SS(一般構造用圧延鋼材)」とは一体どんなものか?

みなさんは「SS(一般構造用圧延鋼材)」とは、一体どんなものかご存じでしょうか?

「SS(一般構造用圧延鋼材)」を一言でいうと「普通鋼」のことです。

普通鋼とは、一般的な用途に使う鋼材のことで、もっと簡単にいうと構造物を構成するための鋼材のことになります。

例をあげると、建築物・橋梁・船・鉄道車両など、様々なものに使われています。

また、SSとは「Steel Structure(スチール・ストラクチャー)」の略称のことです。

スチール・ストラクチャーとは、鉄鋼構造物・鋼構造などの意味があります。

SS材とは、SS400のこと

SS材とは、一般的にはSS400のことを指します。

SS材を細かく分けると、400より柔らかいSS330、炭素含有量が高いSS490、SS540などもあります。

ちなみにSSの後の数字は「引張強さ」の下限を表しています。

引張強さとは、例えばSS材を左右から引っ張ったとします。

最終的にSS材が「ブチッ」と、ちぎれた時の引っ張る「力」のことを「400」という数字で表していることになります。

SS400は、引っ張り強度が「400~510N/mm2」と表示されます。

よってSS400には、引っ張り強度「400~510N/mm2」が、最低保証されている、という意味になります。

現在のSS材の用途の変化

SS材は、以前は鋼材の中でも、積極的に構造部材として使用されてきました。

構造部材とは、建物などを維持するための部材のことです。

以前SS材は、大量生産で安く造れたことからコスパが大変良く、また靭性(じんせい)が強かったことから、オフィスビル・工場・橋梁などに良く使われていました。

靭性とは、材質の粘り強さのことです。靭性が高いと外からの力では壊されにくい、ということになります。

ところで現在の建築業界は、1995年に阪神大震災が起こったことで、建造物の耐震性が大幅に見直されました。

建造物は、SS材と他の鋼材とをミックスしたものに移行してきました。

現在、SS材が構造部材として使われている部分

現在でも、SS材は構造部材として使われています。

ところで、鉄骨造のラーメン構造の柱・梁などには、現在はSS材よりも溶接性能が高いSM材が多用されるようになってきました。

ちなみにSM材とは「溶接構造用圧延鋼材」と呼ばれているものです。

実はSS材は、低炭素軟鋼であることから、溶接・肌焼きなどの「焼き」が向いていない鋼材なのです。

よって、柱・梁などの主要部材は、SM材に譲っているということなのです。

現在は、鋼材の適材適所による利用のすみ分けが進んでいます。

SS材は、小梁・間柱などの二次部材によく使われています。または溶接の必要がない接合プレート・金具などにも利用されています。