長田組ブログ

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ナット回転法と鉄骨工事!ナット回転法とは一体何か?

あなたは鉄骨工事に「ナット回転法」というものがあることはご存じでしょうか?

ナット回転法は、高力ボルトの締め付けに使われる方法のことです。

では、ナット回転法とは一体どんなもので、鉄骨工事とはどんな関係があるのでしょうか。

今回は ナット回転法と鉄骨工事 ナット回転法とは一体何か についてわかりやすくご紹介します。

ナット回転法とは一体何か?

あなたはナット回転法とは一体何かご存じでしょうか?

鉄骨工事に関係するナット回転法を一言でいうと、

 「ナットの回転角度を利用して、ボルトの本締め完了の判断する方法」のことです。

簡単にいうと、1次締め後にマーキングした位置から、本締め後の位置の角度を利用して、本締め完了の判断をする方法ということです。

具体的には約120°の回転をさせることです。

ナット回転法の流れ!

こちらではナット回転法の流れについてご説明します。

❶ボルトの仮締め

手締めで、ボルトの仮締めを行います。

通常、全ボルトの1/3かつ2本以上を手締めします。

❷電動レンチでの1次締め 

1次締めはボルトの呼び径に合わせて、トルク値を合わせます。

呼び径とはボルトの直径のおよその長さのことです。

ボルトの通称のような意味があります。

ただし、正確な直径ではありません。

M12ボルトの外径は、実際に測れば平均的には約11.8ミリになります。

このように実際に計ると、寸法が微妙に違うことから、呼び径で呼ばれるようになりました。

M12・M16の1次締めのトルク値は以下になります。

・M12であれば約50 N・m

・M16であれば約100 N・m

これ以上締めすぎると1次締めとしてはNGになります。

電動レンチをボルトの1次締めのトルク値に合わせて、1次締めを行います。

❸マーキング

1次締め後、ボルトの天板・ボルトのネジ部・ナット・ワッシャー・鉄骨材の全てに一直線に油性マジックでマーキングをします。

マーキングは1次締め完了と本締め完了の確認のために使います。

❹本締め

本締めとはボルトの締め込み完了のことです。

ナット回転法での本締めでは、マーキング位置から120°スパナで手締めます。

具体的にはナット角では、2角締めます。

ナット回転法での合格範囲は、120°±30°です。

つまり120°から±30°までのズレであれば合格ということです。

以上で、ナット回転法は完了です。

ナット回転法が採用されるケースとは?

ナット回転法は、鉄骨工事の次のケースで採用されます。

それは高力ボルトが

❶摩擦接合用高力六角ボルト

❷溶融亜鉛メッキ高力ボルト

の2つのケースです。

その主な理由は、トルシア形高力ボルトのように「ピンテール」がついていないからです。

ピンテールがついてないので、回転角で本締めの完了を確認します。

逆にいうと、トルシア形高力ボルトはトルクコントロール法が採用されます。